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ブログ長編小説「京都美人OL自己破産・衝撃の告白」 10話 (33話の長編)

2007/07/03 10:38

 

★~自己破産・衝撃の告白…10話


 あや子は、ママの弟の大田があや子の日頃の行いが売春と同じだと言うが、それは違うと屁理屈ではあるがプライドをあや子なりに持っていた。あや子は誰かれとは寝ないし、ベッドでもフェラチオやバックスタイルの要求にも応じず、時にはキスも男と一緒に風呂に入ることも拒みただただ感じさせてくれる男だけをこれでも選んでいた。
 これが仕事としてのコールガールともなるとそうもいかないことは「志ず」を同じようにやめた愛子からも聞いている。嫌な男にハレンチなことを要求されても断れず、嫌なことの連続でストレス発散のためにホスト遊びにドラッグ、結局借金は減らず大田に骨の髄までしゃぶられることを知っていた。が、大田が言うように借金を返済するためにはこの方法しかないのも理解をしていた。
 
 あや子は蚊の泣くような声で大田に、
「少し考えさせてください」
「そうかかまへんで、その代わり今日この借用書に判子を押して!日付は今日でいい、今日から一ヶ月先の十二月二十日に第一回目の支払いは三十六回払いで月々二十一万六千円、一回でも遅れたら残り全額を一度に支払うという特約も書いてあるから、もし遅れたらあや子の実家やフラワー本社に毎日集金に押しかけるつもりや、ただしあや子、一ヶ月以内に俺の店で働くと言ってくれたらこの借用証はお前の目の前で破くから安心しろあや子」
「わかりました。十二月一日がボーナスですから、それを貰って十二月二十日付けで会社を退職します」
「おぉーそうか、会社をやめてそうかそれなら昼も稼げるから一日五回はいける。そやなー月々百二十万円はこのわしが保証したる、そやけどお前な~なんぼ金が入っても薬とホストだけは気をつけんと愛子のようになる」
 あや子は観念して借用証に判子を押してから横で聞いている「志ず」のママに、
「ママ、お店の勤めはどうなります?」
「なにいってまんの!うちは祇園でも一流で通っている、そんなコールガールが働いているという噂がたったら信用問題や!」
「そやったらお店やめてどうして客から集金できます?」
「そんなん自分の客やから、電話して身体と引き換えに集金したら済む、今までもそうしてたんと違うの?」
 あや子は口びるをグッと噛み締めてそれに反論せず「ママ、お世話になりました」
と頭を下げたのが、美雪と理恵とがこの店で遊んだ翌日だった。

   「カードの乱舞」

 美雪は、十一月二十五日の給料振込みの内、クレジットカード三社分で三万円、家賃と光熱費、それに携帯電話料を除いた七万六千円を引き出しJR京都駅前の雑居ビルにある三軒のATMをはしごして金利の一万円を入金していた。残りは四万六千円、いつもの月ならこれで一ヶ月やっていかなくてはならないが、六日後の十二月一日には冬のボーナスで約四十万円ほど振り込まれるから今月はより晴れやかな給料日になっていた。
 十日ほど前に理恵とあや子にもうフランクフルトには絶対会わないと誓ってはいたが、お金の心配が当面ないとなると心も身体もジンジンイライラしてくるのが自分でもわかった。恋人の竜一はあいかわらずいそがしくて会えるのは日曜日の昼ゴルフの接待が終わった夜しかデートを楽しめなかった。携帯電話で裕一の出るのを待ちながらとりあえずはボーナスで当面は苦しさがなくなる、そしてまた半年後には夏のボーナスが…と頭に浮かんだが最後決心は元の木阿弥になり、その夜は裕一を誘って高級焼肉店、カラオケスナック、四条河原町のラブホテルと渡り歩き美雪の所持金は一万円足らずになっていた。
 
 十二月一日ボーナスが支給されるが、実際には前日の午後には銀行でお金が引き落とされるから社員は三十日がボーナス日だと思っている。あや子は一日から二十日ま
で退職前の有給休暇で休んでいる。美雪も理恵もあや子の携帯電話にもう何回も電話しているが電話はなぜかつながらない。祇園の「志ず」に電話すると聞き覚えのあるママの口からあや子は先週で店をやめて弟の経営しているコンパニオンクラブで元気に働いているから心配するなと言うが、なにせうさん臭いママの言うことなど信用せず心配していた。
 そのころあや子は、銀行から冬のボーナス約四十六万円を引き出し山科の実家を訪れ両親に会社から溜まっている有給休暇を消化せよと無理矢理一週間の休みを取らされていると嘘をついている。兄の正一の子供たちに少し早いがお年玉を手渡し、母と父には山科の高級料理店に招待してその夜は実家に泊まり母の照子と朝方まで昔話を楽しんでいた。
 あや子は昼過ぎに起きて仏壇に線香と花を供えながら母にはお正月にはスキーに行くんだと元気よく実家からあや子のマンションに帰っていった。その夜、あや子はさっきから同じことを繰り返して悩んでいた。二十一日から大田と約束をしているコールガールは絶対嫌!でも借金も絶対返せない、でもコールガールだけは死んでも絶対嫌!あのママと大田が言うように一年間我慢してコールガールをすればすべて解決して一年後には借金がO円になる、でも絶対に嫌!そればかりを考えて頭の中は完全にオーバーヒートして、それを冷ますためと人恋しさにその夜から毎晩祇園のカラオケスナック、時にはホストクラブで酔いどれてボーナスはもうほとんど残っていなかった。

                          つづく

★~この↓には、ブログ小説「恋のブランコ…シリーズ」7話があります。これもぜひお読みください~♪

★~ケータイのカメラで撮った写真掲示板は、
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★~昨今、フリーペーパーという無料の新聞や雑誌が多く発行されています。これも一つの作品の発表の場と考えています。もし、よろしければ私のつたない作品(小説・コラム・エッセイ)等々を原稿料無料で掲載させていただければ幸いです。尚、ご連絡はメールにてお願いします。(音川さくら
kyotoinari@ex.biwa.ne.jp

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